医療保険も特約がたくさんあるけれどシンプルなのが一番



医療保険というと、病気で入院したときに、いくらかの保険金がもらえるというタイプのものが一般的です。シンプルな医療保険ならば、何日以上入院したら、どれだけの保険金がもらえるのかは、一目瞭然です。

しかし、最近では、医療保険も、定期特約つき終身保険のように、特約がたくさんついていて、わかりにくくなっているものが多いです。

例えば、

「通院の場合にも保険金がもらえる特約」
「女性特有の病気での入院の場合に別途保険金を支払う特約」
「一定期間、入院しなければ、健康祝金をもらえる特約」
「亡くなった場合に一定額の保険金を支払う特約」

というように、特約がてんこ盛りになっている医療保険が増えています。
死亡時の保険金支払いの特約までついていると、もはや、生命保険なのか医療保険なのか区別がつかないほどです。

いろいろと特約がついていると、いざというときに頼りになりそうだと感じるかもしれませんが、特約がついていると、その分、保険料も高くなります。

また、健康祝金をもらえる特約などは、結局のところ、月々、保険会社に支払う保険料の中から一部、契約者に返還しているに過ぎないわけですから、得するわけではありません。
むしろ、健康祝金をもらうために、入院した場合でも保険金を請求しないで置いたり、契約を解除したいと考えても、健康祝金をもらうまでは、契約を続けようなどと考えてしまったりして、行動を拘束されてしまい、却って、弊害になってしまっていることが多いようです。

いろいろな特約があると、「つけておかなければ、後で後悔するかも。」と思うかもしれません。

しかし、入院の場合は、健康保険が使えますし、高額医療を受ける場合は、高額療養費制度を利用すれば、負担する額もかなり軽減されます。

ですから、医療保険で、何でもかんでもカバーしてしまおうと考える必要はありません。シンプルな医療保険に加入しておけば十分です。



by資格試験の独学堂



（関連サイト）

・賢者の選択　生命保険、医療保険
・中立のＦＰ（ファイナンシャルプランナー）による生命保険、医療保険選び方講座
・生命保険、医療保険の賢い選び方（独学堂）



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