告知義務違反は2年間経過しても安心できない



生命保険や医療保険に加入するときは、現在の身体の状態などを告知する必要があります。

多くの場合は、医師の診査を受けて、書類を提出するわけですが、医師の診査なしで入れる保険の場合も、自己申告の形で、書類を提出するのが一般的です。

そして、生命保険会社の約款には、多くの場合、

「責任開始日または契約復活日から2年以内であれば、告知義務違反の場合は契約を解除できる。」

という趣旨の条項が盛り込まれています。

じゃあ、仮に、告知義務違反でも2年間経過してしまえば、安心なのか？というとそんなことはありません。

そのような場合でも、

「故意による重大な告知義務違反の場合、詐欺による無効を理由として2年経過後でも、保険金、給付金の支払を行わずに、契約解除する。」

としているのが一般的です。

医師の診査がある保険であれば、医師と共謀でもしない限り、告知義務違反に問われることはないと思いますが、医師の診査なしでは入れる保険の場合は、この条項を理由として、保険金の支払いを拒否されてしまうということもあるので注意が必要です。

自分に自覚症状がなかった場合でも、告知義務違反等とみなされてしまうこともありますから、医師の診査なしでは入れる保険は、入っただけでは安心できないと思います。

やっぱり、生命保険や医療保険に加入するならば、面倒でも、医師の診査を必要とする保険に入ったほうがいいですね。

by資格試験の独学堂



（関連サイト）

・賢者の選択　生命保険、医療保険
・中立のＦＰ（ファイナンシャルプランナー）による生命保険、医療保険選び方講座
・生命保険、医療保険の賢い選び方（独学堂）



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